井之川巨 著 一葉社 2001年12月21日
目次
Ⅰ
小野十三郎 短歌的抒情の否定
壷井繁治 反戦詩人か戦争協力詩人か
金子みすゞ 弱者にそそぐ目の確かさ
李陸史 朝鮮独立運動で獄中死
新井 徹 朝鮮から追放された詩人
ぬやま・ひろし 頭の中に書かれた獄中詩
倉橋顕吉 戦時下の文学的抵抗つらぬく
白石維想楼 井上剣花坊・大杉栄の志つぐ
中島国夫 軍服を着た反戦川柳人
西東三鬼 「戦火想望俳句」が弾圧まねく
秋元不死男 俳句事件が生んだ獄中吟
尾村馬人 ぼうじゃくばじんの反抗
鶴 彬 悩み多い詩人として出発
峠 三吉 クリスチャンから翻身
船方 一 石炭船で生まれた労働者詩人
縄田林蔵 雑草のこころをうたう
山田今次 孤立・後退する反戦詩
菅原克己 『赤旗』プリンターだった抒情詩人
吉田嘉七 飢餓島から生まれた厭戦詩
濱口國雄 加害者として自己剔抉
錦 米次郎 生涯百姓として風雪に耐える
押切順三 現実をたんたんと語らせる詩法
高島青鐘 母をおもい軍隊忌避
神谷量平 自由律短歌で戦争・天皇を告発
草津信男 戦争と革命の記憶
Ⅱ
槇村浩と金龍済 「死」と「転向」が分けた二人の詩人
申有人を解読する五つのキーワード
女たちの反戦詩 与謝野晶子から栗原貞子へ
川柳は戦争をどう詠んだか
【奥付から】
井之川 巨
1933年東京生まれ
詩誌『騒』『原詩人』同人。日本現代詩人会・新日本文学会会員。
著書『君は反戦詩を知ってるか』
詩集『詩と状況 おれが人間であることの記憶』
『死者よ甦れ』
『オキナワ島唄』
『石油を食いすぎた胃袋』
『かみさんと階段』